ヒップホップはラッダイトをやってもいいのか? ― 社会変革の可能性、あるいはその限界 ―

Google Driveを整理していたら、学生時代に授業で書いたレポートを色々見つけてしまった。いま読んでも考えや認識が変わっていない、かつ、ウェブに流すのが恥ずかしすぎるわけでもない、くらいのものがあったのでブログに掲載しようと思う。(誤字脱字含め…

<読書録>『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』

かつて、音楽が無料で手に入る時代があった。1990年代の終わりから2000年台半ばまでの間、CDはまるで売れず、というかCDに収められていた楽曲(1枚あたりだいたい12曲)は音楽の海賊たちによってウェブの海上に放流されていた。音楽ファンは無料で、自宅から…

黒人の日本征服(小説)(ドラフト)

時は戦国時代、300あまりの小国が小さな日本列島を群雄割拠し、列島の覇権を争い合っていた。 ある時九州は肥後の小国、阿蘇藩に流れ着いた小さなガレー船があった。乗っていたのは世にも奇妙な黒い肌をした大男が10人程ほど。彼らはその大きな図体にもかか…

憂国ポエム

日本の伝統文化とは何だろう、と考えたことがある。 外からやってきたものをその都度地場に合うようにローカライズしていく文化。文化がないという文化。伝統がないという伝統。伝統がないからこそ伝統を探し続ける伝統。文化がないからこそ文化を希求し続け…

笑いにおける焦らしと意外性

笑いにおける「焦らし」と「意外性」の使い方って難しい。焦らして焦らしてネタをぶつけると、振りが効いていて面白くなるし、まさかというタイミングで意外なネタをぶつけるのも面白くなる。でもこの両者は一般的にはアンビバレントで、両立させにくい。振…

『ヒトラーを支持したドイツ国民』の感想

そもそも一国全体が卑劣な独裁者の言いなりになり洗脳を施されるなんて有りえないというのは感覚的に分かるのだが、しかし実際のところ、第三帝国下のドイツをオーウェルの描く平行世界の1984年的世界観から切り離してイメージしてみるのは難しい。 それは一…

4年前の中東旅行日記(ベータ版)

Evernoteを遡っていると見つけたので、ここに公開しておこう。(この文章を書いたのは2013年6月ごろのようだ。) 2012年の8月・9月、大学生活最後の夏休みに、7カ国(ドバイ・オマーン・エジプト・ヨルダン・イスラエル・ギリシャ・トルコ)をバックパッカー…

好きなことで飯を食う人生に未だに憧れてる

中川淳一郎『仕事に能力は関係ない。 27歳無職からの大逆転仕事術 』を読んでそう思った。 「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎氏が27歳で、勢いで株式会社博報堂をやめてから、フリーライターとしての勘所をつかむまでの一年間を振り返った自叙伝(1年…

熊本に行ってきた

熊本は中・高・浪人時代を過ごした地元。親が転勤族なので出生地にはあまり愛着がなく(知識もない)、出身を聞かれたら、土地勘があって友達も多い熊本をあげることにしている。 今回の震災にあたって相当額寄付したし、そもそも地元だし別にいいだろうとい…

6/9の日記

(一旦下書きで公開) 福岡の実家に帰るために朝4時半起きで成田空港に向かった。ジェットスターの成田発福岡行き、値段は6,000円くらい。これだけ安いと他の航空会社を検討する理由がない。 東京駅から1,000円バスに乗って成田第3ターミナルへ到着した。朝7…

日記を書くことの意味について

日記を書くことの意味について。日記は、出来事が起こっている最中または直後(これは最中とほぼ同義だ)に書かれるものであって、後になってから書かれるものではない。つまり、日記にはストーリーがない。講釈がない。あとづけがない。後日談がない。日記…

【書評】楠木建『好きなようにしてください』を読んだ

何かにつけて「良し悪し」の議論になりがちな仕事論、キャリア論において、「キャリアというものは、どこまで行ったって個人的な問題でしかないのだから、好き嫌いだけで決めていいじゃないか」というスタンスで貫く、経営学者の楠木建先生の人生相談回答集…

稲盛化する社会について

何もすべきことがないので一日中怠けたり、本を読んだり、ぼーっと考え事をしたり、怠けたりしていた。 暇だったのでウィキペディアで稲盛和夫の項目を読んでいた。父が昔京セラに勤めていて、稲盛さんの本は何冊か家にあった。その中の自伝みたいなものは、…

「カジュアル面談」は普通に面接である件

久々に代々木のアブラ学会に来た。並盛り。真ん中の席に座ろうとしたら、奥から座ってくださいと言われたので、おとなしく一番奥の狭い席に行った。他に客はいなかったのに。 面接の後だったので、態度のでかいやつに見られないように行動しようとする神経が…

ミシェル・ウエルベックにはまっている

地図と領土 (ちくま文庫) 作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,野崎歓 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/10/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 『服従』を去年の秋頃、翻訳版が出たときに読み、その直後に『素粒子』を…

日記2016/04/27

引っ越し屋が部屋の電灯を運んでくれなかったので(僕がいちいち指示をしなかったという理由で運んでくれなかった)、リビングの照明をホームセンターに買いに行った。 いろいろ選んでいるうちに、電灯から放たれた光が空間のどの程度の範囲まで照らすのか、…

日記2016/04/25

一日中引っ越しをしていた。午前中にダブルベッドのマットレスがニトリから運ばれてきたので、新居で待機して受け取り。12時前に旧居(こんな言い方するのか?)に戻ってコンビニで昼食をとった。昔は引っ越し前は、このコンビニに行くのもこれで人生最後か…

日記2016/04/23

今日は引っ越しのために南砂町のニトリにいろいろ買い物に行った。 ダブルベッドを買うのでそのフレームが第一目的。シングルだとパイプフレームで1万円以下がニトリだと普通なのだが、ダブルだと相当相場が高くなる。最安で18,000円からあったが、人気なよ…

日記2016/04/22

昼は引っ越しの準備のため、水道ガス電気などの手続きをした。 この手のインフラ系の手続きは、まあ自明のことだが煩雑かつ面倒すぎる。ネットでの手続きさえ面倒だ。コンバージョンレートが上がるように入力フォームを最適化するという概念がなく、電話番号…

最近読んで面白かった本

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books) 作者: 楠木建 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2010/04/23 メディア: 単行本 購入: 27人 クリック: 770回 この商品を含むブログ (122件) を見る ポーターの言…

日光に行ってきた

ちょうど紅葉の時期だったのでとても良かった。気候はやや涼しく、とくに午前中は日差しがとても強かった。浅草駅から電車一本で2時間くらい?だったと思う。東武日光駅を降りて、正面出口の真向かいの山々からそそぐ日光が強く目を刺したのを、行ったのはも…

孫子とクラウゼヴィッツ

米陸軍戦略大学校テキスト 孫子とクラウゼヴィッツ 作者: マイケル・I・ハンデル,杉之尾宜生,西田陽一 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2012/09/21 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (4件) を見る とても面白か…

日記2015/11/18

一昨日から風邪を引いて、会社を休んで寝込んでいた。どこで風邪拾ってきたのだろう、同僚といった天一か、毎日毎日酒を飲み過ぎているせいか。こと決断という行為において、お酒が供給する無限のアシストは中村憲剛のキラーパスよりも一撃必殺だ。だが決断…

鎌倉旅行

先々週くらいだけど鎌倉に行ってきた。もう8回くらい行ってる。バイトもせず授業にも行ってなかった学生の頃、多分あれは3年前の初冬、急に思い立って由比ヶ浜に行き2時間くらいテトラポットの上に座ってボーっと海を眺め、釣りしてるジジイとなんか会話して…

アイディアになど何の価値もない。ソーシャル・ネットワーク

ソーシャル・ネットワーク [DVD] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2011/12/21 メディア: DVD 購入: 2人 クリック: 110回 この商品を含むブログ (132件) を見る 久々に見返したけどいろいろ新しい発見があったり、見落とし…

欧米人がイルカを殺すなと主張するとき、そこには人権の適用範囲をなるべく広く取りたいという意図が背景として存在する。彼らには、イルカは賢く、人間に近い感性を持ちうるという仮定がある。この仮定に基づいて殺傷与奪の基準を定めるとき、殺して良い人…

"Bleeding Edge" (Thomas pynchon) のあらすじ

Bleeding Edge 作者: Thomas Pynchon 出版社/メーカー: Penguin Press HC, The 発売日: 2013/09/17 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (1件) を見る 上記リンクからの翻訳です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 時は2001年。ニューヨー…

1986年のハレー彗星(小説)

the pillows の楽曲『僕らのハレー彗星』に着想を得て書いた短編小説です the pillows - 僕らのハレー彗星 [PV] - YouTube ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 巨大な地震がまるでライヴハウスのように列島を…

内田樹『街場のアメリカ論』感想

街場のアメリカ論 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/05/07 メディア: 文庫 購入: 25人 クリック: 488回 この商品を含むブログ (37件) を見る この本、全編にわたって面白く勉強になったんだけど、自分がアメリカ人やアメリカ…

ラッダイトってありなのか?(翻訳)

"Is it O.K. to be a Luddite?" by Thomas Pynchon 28 October 1984 1984年が幕を下ろさないうちに、今年はC. P. スノーによる有名なリード講演「二つの文化と科学革命」が行われてちょうど25周年目に当たるのだということを祝しておこう。西洋人の知的活動…