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【映画】ブルー・バレンタイン

ブルーバレンタイン [DVD]

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恋の始まりにおいては、往々にして「愛」だけで相手と繋がっている状態であり、それはお互いの些細な欠点を見えにくくしてしまうか、あるいは愛を続かせたいがばかりに意図的に目をつぶってしまう。徐々に愛は冷めていき、そうすると、蓋をしていた問題点がどうしても避けられないものとなり関係は崩壊してしまう。幸福になるために積み上げてきたものが最後の瞬間に大きな変化を起こし、関係を構築してきた要因が関係を崩壊させる要因へと変貌してしまう。

作中シンディとディーンの馴れ初めはそもそもが不条理なものであったが、結婚するのに完璧な条理を必要条件としていては誰とも一緒になることができない。感情の高ぶりと勢いで一緒になった二人は、その勢いが萎えるにつれて関係を維持する要因が薄れていきつつも子どもだけが二人を繋ぎ止めていたのだが、最終的にはその子供のためという理由で二人の関係を終わらせざるをえなくなった。エンディングの花火の演出が、悲しさというよりも虚しさを伴った無常観を誘う。

ぜひ女の子に観て欲しい映画だし、観た後で「男ってやっぱクソだよね〜」と語り合って欲しい映画。