ベガスでロシア人を撃つな

日記2016/04/27

引っ越し屋が部屋の電灯を運んでくれなかったので(僕がいちいち指示をしなかったという理由で運んでくれなかった)、リビングの照明をホームセンターに買いに行った。

 

いろいろ選んでいるうちに、電灯から放たれた光が空間のどの程度の範囲まで照らすのか、要するにどの大きさの部屋までならまともな明かりとして機能するのかを指し示す「全光束」という概念が存在するらしいことを学んだ。全光束は「ルーメン(lm)」という単位で示され、今まで生きてきて一回も気づかなかったのが不思議だが、あらゆる電球や蛍光灯の箱に必ず記載されているものだ。

大体6畳のワンルームだと2700~3700ルーメンが適切で、12畳(1LDKのリビングくらい)だと4500~5000ルーメンほど必要なようだ。(参考

 

以前の部屋は7畳くらいの1Kの部屋だったのだが、イケアで買ったやや洒落た電球の明るさがいまいちで、部屋の天井の中央に取り付けているにもかかわらず間接照明のような様相を呈していた。

一人住まいだったのでまあいいかと思いつつ、北欧で作られてるからこの程度の明るさ(=暗さ)なのであり、スウェーデン人の網膜にはちょうどいいのだろうと考えていた。あらためて箱を見てみると、この電球はわずか400ルーメンしかないらしく、はっきりいって玄関かトイレくらいしか満足に照らせない代物だということがはじめて分かった。ワンルームの天井に取り付けたところで暗すぎるのは当然で、スカンジナビアの日光環境ですらどう考えても不十分、洞窟か下水道であればありがたい程度のものだったらしい。

 

とりあえず今回は、引越し先の正確な広さはわからなかったものの12畳はあるので、シーリングライト(丸い蛍光灯にカバーがついてるようなやつ)を買った。

12畳用は想像してたよりめちゃくちゃ高かったので(ありものの電球に、ソケットとしゃれたカバーで3,000円くらいかなと元々想定してた)、いちかばちかで4,000ルーメン(箱には最大8畳とある)のものを買った。取り付けてみると実際十分な明るさだったのでまあ、よかったかなあ。

日記2016/04/25

一日中引っ越しをしていた。

午前中にダブルベッドのマットレスニトリから運ばれてきたので、新居で待機して受け取り。
 
12時前に旧居(こんな言い方するのか?)に戻ってコンビニで昼食をとった。
昔は引っ越し前は、このコンビニに行くのもこれで人生最後かーとかいちいち思ったりしてたけど、今回は特になにも思わなかった。総じて。旧居から家具が運ばれきった後も特に感慨深さみたいなものも感じなかったな。
 
午後いっぱい使って荷造りをし、夕方に引っ越し屋さんに来てもらって配送してもらった。
死ぬほど激安の業者を使ったせいか、わざわざ指示しなかった物品はもれなく運ばれなかった(なので電灯も配送されず、新居で真っ暗な部屋の中日記を書いている)。
たぶん疲れてるせいだと思われるが、そのことに対してとくにイラついたりもしない。
 
段ボール8個ぶん(そのうち4個半は本)しかないので、夜のうちにすべてバラしきって、今真っ暗な部屋でこの日記を書いている(電灯が配送されなかったことにイラついている)。
 
明日は面接3つ受けないといけない。終わったら電気屋で灯りを調達して、新居の最寄り駅周辺のラーメン屋を開拓して、早めに帰ってきてハイボールかなんか飲みたい。以上

日記2016/04/23

今日は引っ越しのために南砂町ニトリにいろいろ買い物に行った。

ダブルベッドを買うのでそのフレームが第一目的。シングルだとパイプフレームで1万円以下がニトリだと普通なのだが、ダブルだと相当相場が高くなる。最安で18,000円からあったが、人気なようで入荷待ちだった。まあニトリの客層からしてそうだろう。

他は3万円以上が基本で、その中でシンプルなデザインのものを購入した。ちょっと作りがヤワな感じで、ベッドの背もたれ(?)の部分に寄りかかって読書とかしてるとバキッといきそうな感じ。

他には二人用のダイニングテーブル(ここで食事だけでなくMacBook Airをカタカタやったりしたい)、縦40x横100くらいの細長いデスク(ベッドルームの書斎として使いたい。引越し先のベッドルーム、1LDKの ”1” に当たる部屋は、窓の外に木が張り出していて、かつ表通りにも面していなくて非常に集中して作業できそうなロケーションだ)、キッチンの冷蔵庫横のスペースに置く食器棚などを購入した。

 

ニトリに行くために行った南砂町は非常に住みやすそうな街で、将来引っ越したいと思った。道も広く、団地だらけで地元の田舎に似ている。治安も別に悪くなさそうだ。

ところで、僕はあまり「治安」というものを気にしないというか、住む場所を決めるための判断基準の優先順位上位に置かないタイプだ。

学生のころバックパッカー東南アジア、ヨーロッパ、中東の「治安が悪い」とされる地域を歩きまわったり寝泊まりしたりした経験が影響しているのだと思われるが、それ以外にも、危ない目にあったら常に持ってる携帯で警察呼べばいいじゃんという考えがあるということもある。

あとは、なんというか科学的でないというか、つまり「治安が悪い街での死亡率」より、自動車にひかれる確率とか、親兄弟に恨まれて殺される確率のほうが統計的には高いんじゃないかという認識も影響していると思う。

 

帰りは東西線南砂町駅の前の「魚べい」という回転寿司を食べて帰った。客層は東京首都圏の郊外っぽい感じだった。以上

日記2016/04/22

昼は引っ越しの準備のため、水道ガス電気などの手続きをした。

この手のインフラ系の手続きは、まあ自明のことだが煩雑かつ面倒すぎる。ネットでの手続きさえ面倒だ。コンバージョンレートが上がるように入力フォームを最適化するという概念がなく、電話番号に至っては合計2000000000回も入力させられた。

「お客さま番号」とかいう、紙(!)で送られてくる明細書を確認することでしか取得できない情報の開示を強制され、結局わからなかったので(だって次の締め日以降じゃないとどうやってもわからない)、電話をかけて教えてもらうことで、電話代と自分の人生の一部を非効率で化石のような悪しき帝国主義的官僚システムに奪われる結果となった。2016年にもなって、紙(!)で送られてくる書類を見なければ先へ進めないシステムに苦労させられるだなんて思わなかった。夢の21世紀はまだまだ遠いようだ。


また、東京ガスなどは、ガス開栓立ち会いの手続き中に、さりげなく自社の電力サービスに契約させようとしてきた。

まあそれ自体は、こんな時代遅れの共産主義の亡霊みたいな企業ですら営業努力せざるを得ない時代になったかと思ってある意味感動したのだが、同時に電力自由化によって、これからはこういうことに直面するたびにいちいち、各社の情報を仕入れてカモられてないかどうか調べる手間が発生するのだなと暗い気分になった。。。

まあ長期的には価格の押し下げとかサービスの高品質化という形で、エンドユーザの利益になっていくんだろうけども。と考えると、そのへんの<利益>が明確に顕在化するまでは、下手に調べ尽くしてより安いところと契約しようとするような無駄な努力は避けるべきだなと思った。どうせ市場が均衡するまではしょっちゅうサービス内容が変わったりするんだろう。

時間が経てばまとめサイトの質も上がって情報収集コストも下がるというのもある。でもどうせコモディティ商品なのでいつまでたっても差別化できずに下らんバンドリング販売やレ点商法が横行して、「明確な利益」が顕在するまでは相当に時間がかかるはず。まあ、電力自由化については特に何もせずにじっとしておこう。企業にとって自由化しただけでユーザにとっての自由は特に増えてはいないのだから。


あとフレッツ光はネット上で手続きできず、電話でしか受け付けていないとのこと。しかも受付時間は「9時ー5時」。働いてたら手続きできないじゃん。。。

5時前に電話したら延々待たされたし、昼休みの時間を使って手続きとかも無理そう。こんな仕組みじゃどうせコールセンターのリソースも足りてなくて、どの時間帯にかけても長時間待たされるハメになるんだろう。


改めて思うけど、こういう中世レベルの生産性が許されている状況どうなのという感じ。その辺の潰れそうなWeb制作会社に(この規模の大企業からしたら)ほんの端金を払うだけで、この種の非効率を一掃できるはずなんだけど、そうしないほうがメリット大きいのかなあ。

最近読んで面白かった本

 

 

ポーターの言うところの「テイラードなバリュー・チェーン」の概念を、わかりやすく噛み砕いて直感的にしたお話。あるいはたのしく充実した仕事ライフを送るための判断基準に関する理論書。

 

 

 

スパム[spam]:インターネットのダークサイド

スパム[spam]:インターネットのダークサイド

 

 

迷惑メールを送っているのは誰か。人の注目を搾取する。SPAMだけではなくSEO、ネット広告、CAPTCHAなどの人間vs機械の騙し合い稼業に従事している人が読むとわくわくする本。同時に憂鬱にもなる。曰く、「この気の毒な人々の仕事(SEO用の記事を書く人やCAPTCHAを入力する人)は、通常のデータ入力の仕事さえ、これと比べればきわめて快適にみえるほどで、賃金は基本的に人間であること、つまり理論的には人間であることを明らかにすることに対して支払われている」。文章は非常に硬く、研究論文的。

 

 

 

 

おじいさんは何度も同じ話を繰り返す。

 

 

 

サッカー右翼 サッカー左翼 監督の哲学で読み解く右派と左派のサッカー思想史

サッカー右翼 サッカー左翼 監督の哲学で読み解く右派と左派のサッカー思想史

 

 

「ストーリーとしての競争戦略」にも似ている。クロップの意図的にカオスを生み出すナラティブ・ストーリーに、ヴェンゲルの同族企業的経営をサッカーの戦術に持ち込むナラティブ・ストーリー。まあ後者は、まだ競争的だとは検証されていないが。

 

 

 

ザ・カジノ・シティ

ザ・カジノ・シティ

 

 

これも個人の夢想やお話をビッグ・ビジネスに変えた男の話。まったく戦略的だとは言い難いが、外れ値的な成功をおさめる人間はだいだいこうだ、という経験的事実が俺の中で集まりつつある。