ベガスでロシア人を撃つな

【中東一人旅 2012】① 出発編(2012年8月3日~8月4日)

 

1日目 成田→上海(2012年8月3日)

出発。中国の航空会社は規制が厳しいらしく、ライターも歯磨き粉も奪われてしまった。ギリギリに着いたのが悪かったんだけれども..。機内は尿の匂いがする。
中国風のBGMは良い。3時間のフライトを終える。19時ごろ上海へ。ここの空港はトランジットでも一度入国しなければならず、珍しいと思う(正しいのかは分からない)。でも人民元がないので何も買えず。ドルか円くらい受け取ってくれると思ったんだけれども。
 
まだ9時前だが、何もすることがない。歯磨きもできないし、寝るか・・・。
新生のキャッシュカード使えるか、10元だけおろして確かめてみるかと思ったけど、だるいので明日で。
 
今やっと11時。ここ本当に24時間オープンしてるのか心配になってきた。最終便が0時台なので、それが出たら照明がシャッと落ちて野宿とかなったらマジ困る。不安に飲まれたときって何も考えられなくなるし、なるようになれで寝たほうがいいと思う。
 

2日目 上海→昆明→ドバイ(2012年8月4日)

空港のベンチで夜を明かす。昨日の夕方以降飲まず食わず。
 
フライト一覧に自分のが載ってないんだが、なぜだ…。不安なことばかり起こる。人間としての機能をシャットアウトしている感覚で、何も生産的なことが考えられない。ひたすらボーッとしていて14時間を過ごした。本をバッグから取り出す気力もない。人間の生存本能とはすごいもので、自動的に体内にストックされたエネルギーに応じて出力を調節するものである。
 
今チェックインを終えて10時半ごろだが、本を読もうとしても30分で5ページも進まなかった。
 
ついに飛行機に乗り、機内食を食べる。20時間以上ぶりの食事。機内食がこんなに美味しいとは思わなかった。空腹は最高のグルメだ。
乗り継ぎ地の昆明空港につくが、乗り換えルートで道に迷い出発時間が過ぎてからイミグレを通る迷走ぶり。
 
他にもアラブ人と韓国人も遅れており、現在出発1時間過ぎてるけど動く気配なし。
大雨の昆明で日記を書く。本当に中国人はふざけてる。誰に聞いてもたらい回し、もしくは談笑しながら俺のことをちゃんとやってるのか、分からない。出発ロビー前のカウンターで引き止められ、何かをずっと調べられて、結局ただそのエスカレータを登るだけだった。本当に何だったんだあれは。
 
定刻になっても飛行機は微動だにせず、16:10発のドバイ行きは欠航しすでに19時前。
「必要な手当てはするので機内から降りろ」とのアナウンスがあり、ロビーに戻って弁当と水を渡される。その後、出発がいつになるか分からないのでホテルへ移動せよとの指示があり、バスに乗り込んだところで出発決定との知らせがあり出発ロビーへ戻る。ライター設置の喫煙所で吸ったタバコがうまかった。
 
6~7時間のフライトを終えドバイ空港へ。思いの外ショボい。
 
現在午前3時。このまま空港で夜を明かして宿を探すつもり。
イミグレで見かけたアラブ人の公務員たちは中国や東南アジア人と比べてしっかりしているというか、文明化されているといった印象。白装束をきっちりと着込み、多くの外国人に与える印象を客観視しコントロールしているといったスマートな感じを受ける。
 

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